技法名 CFD法 †技法名(英語) Cause Flow Diagram †説明 †仕様ベースのブラックボックステスト技法の1つです。「処理の流れ」をもとにテスト設計するため、設計情報が若干必要となります(グレーボックステストといえるでしょう)。 この技法は、まず、ソフトウェアに与えられる入力を集合で用いるベン図と同様の記法で図式化し、次に、それらを処理の順番に並べて取り得るテストケースをデシジョンテーブルにまとめます。 使用例 †JRの料金体系は、
となっています。 こちらをデシジョンテーブルで表現すると、
と、
となりますが、一つ目の表が非常に単純なものであるのに対して二つ目の表、すなわち小学生判定の方は少々論理関係が複雑です。 さて、この図から、線をたどってデシジョンテーブルを作成すると、
となります。 デシジョンテーブルが原因結果グラフのものと若干異なっていることに注意してください。もし、2番目の処理の時に12歳と6歳しかデータが来ないことが保証されていたら(契約的プログラミング)、ルール4のテストケースは不要となり3テストケースになります。 これは、処理の流れという情報によってテストケースを合理的に減らすことができたということです。 補足 †CFD法は、その対象範囲を広げ、システムテストや状態遷移テストまでをも対象とできるテスト技法に進化をしています。現在も、進化途上にあり、目が離せないテスト技法のひとつといえるでしょう。 COTSなどのテストをする場合は、処理の流れの仕様が明確でないことがあります。そのようなときには、どちらの処理が先に来ても構わない原因結果グラフを使用します。 参考文献 †書籍: ソフトウェア開発・検証技法 total 2045 today 3 yesterday 3 TEF/indexに戻る
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