TEF/テスト技法

技法名 エラー推測

技法名(英語) error guessing

説明

テスト担当者の経験・知識・直感をベースとした非公式なテスト設計技法のひとつです。

開発者が起こしやすいミス(エラー)に着目し、その結果、どのような欠陥が作りこまれるか仮説を立てて、その欠陥があるものとしてテストケースを設計する方法です。

エラー推測の方法は、次のとおりです。

  1. ありうるエラーとその結果造りこまれる可能性がある欠陥をリスト化する
  2. 上記エラーリストに対するテストケースを作成する

※ 基本的に、事前にテストケースを作成しておきます。

使用例

図面管理システムが新しくなったので、過去のシステムから図面を移行することになったとします。この時、図面番号(7桁の数字以外は再番する)としてどのようなテストデータを考えるかをエラー推定してみます。

データ理由
0どのようなときにも数値データの0はエラーを起こしやすい
-1マイナスのデータ
007頭ゼロの取扱い
123-2枝番の処理
123-a枝番かつ文字
_123先頭にスペース
123_末尾にスペース
12_3間にスペース
12345678桁あふれ
12.3小数点
1E3浮動小数点形式
0x1016進形式
同一番号同一番号が来た場合の警告処理
上記の組合せエラーが組み合わさった場合の処理

補足

エラー推測は、アドホックテストの成功例の分析から生まれたものです。

エラー推測のコツは、開発者が見逃しそうな問題を想定することです。

参考文献

書籍: ソフトウェアテストの技法、ソフトウェア実践ワークブック、ソフトウェアの基礎

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Last-modified: 2008-09-02 (火) 15:02:54 (5706d)