技法名 HAYST法 †技法名(英語) HAYST method †説明 †ブラックボックステスト技法の1つです。本技法は、直交表の拡張版なので、直交表と適用箇所は同様です。すなわち、デシジョンテーブル(原因結果グラフ、CFD法を含む)と異なり、入力条件の組合せに仕様上は論理関係が特にないようなケースで全体を網羅的に確認することです。 この技法は、まず、ソフトウェアに与えられる入力の種類を因子としてリストアップします(例:用紙サイズ、用紙方向)。次に各々の因子に対してその選択肢を同値分割・境界値分析などを使用して決定します(例:用紙サイズという因子に対する水準は、A3、A4、B4、葉書など)。そして、選定した因子・水準を禁則を考慮しながら直交表に割り付けてテストマトリクスを作成します。 直交表と違うところは、 使用例 †電車の切符を発券するソフトウェアを考えてみましょう。 乗車駅、下車駅、大人・子供、枚数、表示言語などが入力あたります。特急指定券の発券システムを考えるとさらに、座席の位置、禁煙席の希望、席のグレード、往復券とするか、支払方法といった因子が考えられます。それぞれの因子に対して水準を決定します。 例えば、因子・水準として、
を選んだとします。 このとき、現金で分割払いの組合せはないもの(=禁則)とします。 HAYST法でL16直交表に割り付けると、
となります。 「現金×分割」の組合せは存在しないので、その部分については「現金×一括」として禁則回避しています。 補足 †HAYST法は、網羅率100%を目指しませんが、気になる人はAllPair法を使用して追加生成するとよいでしょう。 参考文献 †書籍: ソフトウェアテストHAYST法入門 total 1593 today 2 yesterday 1 TEF/indexに戻る
|