TEF/テスト技法

技法名 ドメイン分析テスト

技法名(英語) domain analysis testing

説明

この技法は、各要因に対して、on、off、in、outの分析を実施し、それらの要因をデシジョンテーブルで組み合わせます。

on、off、in、outをまとめると次の表のようになります。

名前説明x >= 10 の場合x > 10 の場合
on境界上の値1010
off境界に隣接する値(※)911
inドメインの内側の値(on/offポイントは除く)1515
outドメインの外側の値(on/offポイントは除く)55

※ offポイントは、「境界に関する条件を満足しない点」です。

境界onポイントoffポイント
閉(<=、>=、=)ドメインに含まれているドメインの外側近傍
開(<、>)ドメインに含まれていないドメインの内側近傍

です。同値分割、境界値分析法と近い関係にあるため、ドメイン分析を「マルチ変数同値分割」、「マルチ要素同値分割」と呼ぶことがあります。

使用例

印刷部数として、1部から99部まで指定することができるプリンタドライバがあったとします。

この時に、ドメイン分析を行ってみます。まず、onポイントに1部と99部を選択した場合のことを考えてみましょう。

ドメインonoffinout
小さすぎて無効x < 110-530
有効値(下側の有効)x >= 11030-5
有効値(上側の有効)x <= 999910030150
大きすぎて無効x > 999910015030

次に試しに、同じ仕様に対してonポイントに0部と100部を考えてみます。

ドメインonoffinout
小さすぎて無効x <= 001-530
有効値(下側の有効)x > 00130-5
有効値(上側の有効)x < 1001009930150
大きすぎて無効x >= 1001009915030

テストデータは、コーディングをどちらで実施したとしても、同じで良いことが分かります。

※ ドメイン分析の場合、境界で分析するので有効同値クラスであっても、その両端で分析します。
※ 二つの隣接ドメインは同じoffポイントを共有します。

補足

ドメイン分析テストでは、複数の要因(上記の例であれば、印刷部数の他に文書のページ数など)をこのon、off、in、outについてデシジョンテーブルで組合せてテストを実施します。

参考文献

書籍: 実践的プログラムテスト入門

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Last-modified: 2009-05-01 (金) 17:47:05 (5466d)